クラミジアに感染する原因とは?

クラミジアは、病原菌クラミジア・トラコマチスに感染する事が原因で発症する細菌性の感染症であり、口腔内や咽頭部及び外部生殖器官を感染源として患者の精子や腟分泌物及び唾液に粘膜が直接接触してしまう性行為による感染患者が最も多い性感染症です。
病原菌のクラミジア・トラコマチスは、偏性細胞内寄生菌である事から人間の粘膜細胞などに寄生する事で生息が可能となると共に増殖が可能となる特性に加え、嫌気性生物である事から人間の粘膜細胞に比べて有り余るほどの酸素にさらされる乾燥した環境では短時間で感染能力を喪失してしまう為、クラミジアは粘膜が直接接触する性行為による感染経路が一般的です。
クラミジアは、1回の性行為で50%の確率で感染するほど感染力が強く、日本国内に100万人以上の患者がいるとされています。

クラミジアは、1週間~3週間程度の潜伏期間を経て男性ならば尿道炎や前立腺炎及び精巣上体炎、女性ならば膣炎や子宮頸管炎及び卵巣炎などを発症します。
マクロライド系やテトラサイクリン系などの抗生物質による薬物療法が多くの医療機関で行われ、クラミジアの治療においては1回の服用~1日複数回の服用を10日程度継続します。
クラミジアは、日本国内に100万人以上の患者がいるとされながらも平成28年度の厚生労働省の報告によれば、日本国内の患者の40分の1に相当する24,396人しか医療機関の治療を受けていない事になり、相当数のクラミジア患者が自然治癒していると考えられています。

アメリカの研究では、1年間で患者の45%が自然治癒したとされ、更に4年間で95%の患者が自然治癒したと報告されています。
個人差のある免疫力や他の疾患で処方された抗生物質を服用したなど不確定な要素が多く誰もが自然治癒するとは確定出来無いのが現状であり、自覚症状が無くても定期的な検査による早期発見を心掛けると共に早期治療が身体への負担が少なく安心です。

性行為を介さずクラミジアに感染することはある?

クラミジアは、病原菌のクラミジア・トラコマチスに粘膜が直接接触する性行為による感染経路が一般的ですが、性行為以外でも感染してしまう危険性があります。
病原菌のクラミジア・トラコマチスは、嫌気性生物で偏性細胞内寄生菌なので人間の粘膜細胞を離れると感染力を喪失するだけで無く生存すら危うくなります。
人間の体温に近く多湿な環境かつ患部が直接触れる共同浴場の椅子やサウナに敷かれたタオル、公衆トイレの便座などでは長時間にわたって感染力の維持が可能となる為、間接的な接触でも感染してしまう危険性があります。
クラミジアは、家庭内に患者がいる場合には浴槽やトイレだけで無く、バスタオルの共用でも感染してしまう危険性が非常に高いので家族と言えども注意する必要があります。

クラミジアの予防は、一般的には避妊具として用いられているコンドームの装着が最も有効とされています。
口や舌を使ったオーラルセックスによりクラミジアが口腔内や咽頭部に感染してしまう患者が増加傾向にあります。
病原菌のクラミジア・トラコマチスを含有する精液や膣分泌液が付着した手で口を触れてしまう事でも口腔内や咽頭部にクラミジアが感染してしまう事もあり、口の粘膜同士が接触してしまうディープキスが原因でクラミジアに感染してしまう危険性があります。
近年では、コンドームの装着だけではクラミジアの予防としては不十分とされ、歯の治療用に開発された非常に薄いラテックス製のシートを女性の外部性器に貼り付けてクンニリングスに及ぶ男性も増加しています。
クラミジアは、自覚症状の発症率が非常に低い性行為感染症なので家族やパートナーに移さない為にも、パートナーと揃って定期的な検査を受診し早期治療を心掛ける必要があります。